【入門編】アーユルヴェーダ体質診断&3つのドーシャに合わせた食事とおすすめエシカルアイテム

 

 健康意識の高い人々の間で、近年注目されている「アーユルヴェーダ」。その言葉を聞くと、リラクゼーションサロンで行われる「施術」のイメージが前に出ますが、実は日常の全てに落とし込める「考え方」そのものを指します。WHO(世界保健機構)からも認定されている、古代インドから続く由緒ある医学「アーユルヴェーダ」。それは現代を生きる私たちの暮らしに、どのような影響をもたらしてくれるのでしょうか。

 



【体質診断】3つのドーシャからみるアーユルヴェーダにおいての個性

アーユルヴェーダにおいて必ず知っておきたいのは、自身がどのドーシャ(生命エネルギー)を多く持っているかということ。【風(ヴァータ)・火(ピッタ)・土(カパ)】の3つの要素があり、それぞれ特性を持ちます。1つの要素が100%を占める人もいれば、稀に3つをバランスよく持つ人も。一番多い要素を自身の向き合うべきドーシャと考え、なるべくバランスがよくなるよう整えていくのがよいとされています。

ドーシャタイプをセルフチェック!

下記の表を参考に、まずはご自身のドーシャタイプをセルフチェックしてみてください。チェックの個数が多いタイプがあなたのドーシャです。

いかがでしたか?季節による体調の変化や、心身の状態でも変化します。一度ではなく、季節の変わり目や、なんとなく体調の変化に気づいたタイミングなどに改めてチェックしてみることをおすすめします。

ここからは3つのドーシャの特徴をご紹介いたします。

アーユルヴェーダ体質診断:火のピッタ

体格は中肉中背の人が多く、自身の体調や体質をコントロールしやすいと言われています。肌はきめが細かくなめらか、乾燥はしにくいですが、油脂が気になるのが特徴。髪や爪に大きなクセはなく、柔らかく細めの髪とピンク色の爪が多い傾向。
体質は、冷えを感じないタイプが多く、汗をかきやすく、水分代謝は良い方。お通じの悩みを抱えにくく、便秘にはなりにくいです。
性格はエネルギッシュ。リーダーシップに優れ、情熱的。話や行動に迷いがなく、情報収集が得意なのも特徴。記憶力がよく、特に必要と判断した物事に関してはどんなに間が開こうとも覚えています。逆に、闘争心が強くなりすぎてしまい、攻撃的・批判的・傲慢になると、ピッタが乱れている証拠と言えそう。また冷えや皮膚トラブルを感じた時も要注意です。


アーユルヴェーダ体質診断:風のヴァータ

体格は華奢なタイプが多く、関節が目立ちやすい傾向。瞳の色が薄い人と濃い人の両極が見られ、肌の色素も薄いか濃いかの極端な場合が多いです。肌は乾燥しやすく、冷えやすい様子。髪は細く、少々クセが見られがち。手足が長く細いことが多く、関節が目立ち、指もすらりとしています。爪はひび割れしやすく、白っぽい傾向。

体質は、寒さに弱く冷え性の傾向あり。過食の傾向はありませんが、食事時間や内容が不規則で不安定な場合も多くあります。睡眠は浅い傾向にあり、音に敏感なので夜間に目が冷めたりすることも。食の細さからか便は乾き気味、便秘の悩みを抱える人も少なくありません。そのため、体の冷え・便秘・不眠の悪化や、疲労感の強まりを感じたときはヴァータが乱れている証拠。

性格は自由で独創的。想像力があり、変化を好み、変化に順応します。初対面の人と仲良くなることも得意で、新しい環境に馴染むのも早いです。記憶力がよく覚えも早いですが、忘れることも早いことがネック。移ろいやすいですが、自由でとらわれない軽やかな空気を纏います。


アーユルヴェーダ体質診断:土のカパ

肌が厚く油脂の分泌が多め、ふくよかなタイプや骨格がしっかりした人が多いです。髪は太く多め、しっとりしていて艶やか。眉毛とまつ毛が濃く、目鼻立ちははっきり。大きめの口とふっくらした唇を持ち、輪郭は丸顔の人が多い傾向です。

食欲は安定タイプで時間をかけて食事をし、深く長い睡眠をとることも特徴。場所を選ばず寝ることができますが寝起きはよくありません。水分代謝が遅いので、水分のとりすぎには注意が必要。体重が増えやすいのも特徴。一度増えると減りにくいです。アレルギー性の症状を抱えている人も多く、鼻づまりや気管支の疾患が出やすい傾向。便は太く健康的。持久力があり、体力を要する仕事にも向いている人も多くいます。

性格はおっとりのんびり、安定を好み変化を嫌う傾向。忍耐力があり、記憶スピードは緩やかですが一度覚えたことは忘れません。ストレスに直面すると、普段は見られない自己中心的な部分や大雑把な面が顔を出すことも。

 

ドーシャごとに食事を工夫!アーユルヴェーダにおいて重要な食べ物


食事はアーユルヴェーダの考え方においてとても重要な要素。自分の体内へ取り込むものをしっかりと見極めることで、自身の体質に向き合うことに繋がります。

通常(健康な状態)であれば、ドーシャに偏らず、満遍なくバランスよく食べること大切。もちろん、旬のものや新鮮なものを選ぶこと、味わって食事に集中することは基本中の「き」。それに加え、ドーシャごとに取り入れたい食品はさまざまあります。

アーユルヴェーダ×食事:3つのドーシャ全てにおすすめの食べ物

チャクラクッキー

アーユルヴェーダでは、一度の食事で「甘味・酸味・塩味・辛味・渋味・苦味」の6つの味をバランスよく食べることが基本。6味をバランスよく摂ることで、いい状態を維持できると考えられています。食事であれば一汁三菜とバランスを考えやすいですが、スイーツだと偏りが出てしまいがち。そんな時におすすめのクッキーがこちらです。

6味の力で整える
アーユルヴェーダクッキー缶(7種)

1つのフレーバーに複数の「味」を掛け合わせ作られたクッキー。例えば、彩鮮やかな黄色クッキーは甘味×酸味×辛味が掛け合わされています。

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アーユルヴェーダ×食事:ピッタ(火)におすすめの食べ物

ピッタは熱と鋭さが特徴。ピッタの要素が極端に増えてしまうのを防ぐためには、熱を取り除き刺激を避けることが重要です。

香辛料や辛味の強い食材は避け、瓜科の食品など体をクールダウンしてくれる食材を選ぶと良いでしょう。生の野菜や果物も体を冷やし落ち着かせることに繋がります。牛乳はオススメですがヨーグルトには注意。同じ乳製品ですが、ヨーグルトはピッタの熱を増やしてしまいます。アルコールはほどほどに。バランスを整えることに集中したい時期は、飲酒はできるだけ控えましょう。甘いものを食べるとピッタが減少するので程よく取り入れて。味付けの濃い肉料理や高温の油で調理する揚げ物などにも注意、肉は鶏肉を選ぶとよいでしょう。

白砂糖・添加物不使用
ドライフルーツ

3つのドーシャの中で一番ドライフルーツに適しているのがピッタ。中でも体を冷やす効果のあるキウイがおすすめ。南国で採れる果物は基本的に体を冷やす効果があります。

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ヴィーガン・グルテンフリー
どら焼き&大福のセット

ピッタは定期的に甘いものを食べて心身を休ませるのが効果的。体の巡りを良くするもち麦など、健康を最大限に意識した素材から生まれたお取り寄せ和菓子です。

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アーユルヴェーダ×食事:ヴァータにおすすめの食べ物


ヴァータは冷たさと乾きが特徴。ヴァータの要素が極端に増えてしまうのを防ぐためには、温かく水分に満ちた食事を心がけることが重要です。

パンやドライフルーツなどは避け、米や芋などで炭水化物を摂取。さらにスープなどで温と湿のどちらも取ることがバランスを整えることに繋がります。間食には保湿に繋がるナッツがおすすめ、空腹を感じた時に取り入れていくと良いでしょう。体を温めるスパイスや温性の強いごま油もヴァータを下げるのにおすすめなので、体の冷えや乾きなどを感じたら積極的に取り入れてみてください。手軽なサラダも体を冷やしてしまうことにつながるので、ヴァータの性質が強く出ている人は程々に、ランチにとるのが良いでしょう。

乾きやすいヴァータ体質に、
滋味深いナッツの恵みを。

3種の有機ナッツをメープルで優しく包み、塩と山椒で奥行きのある味わいに仕上げました。

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オーガニックハーブティー
(Detox)

午後2時から4時の時間はヴァータが優勢な時間。その時間に一息する休息はアーユルヴェーダに置いて効果的。体を温めデトックス効果のある有機たんぽぽ・有機生姜の入ったティーがおすすめ。

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アーユルヴェーダ×食事:カパにおすすめの食べ物


カパは溜め込みやすくそれにともなう冷えが特徴。カパの要素が極端に増えてしまうのを防ぐためには、過剰な水分摂取と重たい食べ物を避けることが重要です。温かく軽いものといえば焼き野菜。辛味の強い野菜もカパの減少につながるのでネギや生姜などを積極的に選ぶのがおすすめです。代謝を促進して体を温めるスパイス全般はカパを減少させるのに最適。間食にはカパを下げるドライフルーツを選び、ナッツ類はなるべく避けて。カルシウムは少なめに抑えたいので、調整期間は乳製品を控えめに。また、甘いものはカパを増やす要因になるので糖分の摂取は極力控えましょう。適度なアルコールはカパを下げることに繋がり、特に辛口のワインがおすすめです。蒸留酒はなるべく避けましょう。

国産天然蜂蜜(蜂の巣入り)

甘みを控えた方がいいカパですが、精製されていない非加熱の蜂蜜はOK。巣密入りは抗酸化作用・アンチエイジングなど美容にもより効果的です。

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カフェインフリーの有機チャイティー

スパイスの効いた飲み物といえば「チャイティー」。ルイボスティーをベースに、カルダモンやスターアニスなど芳しいスパイスをブレンド。プラントベースミルクと割るのもおすすめ。

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アーユルヴェーダの観点から見るカフェインの摂取


アーユルヴェーダの観点からカフェインを見てみると、ピッタとヴァータの性質を持っていることがうかがえます。刺激と軽やかさのあるカフェインは、1日のスタートを切る朝に摂取するのがおすすめ。体を鎮めて休息のタイミングに入る夕方〜夜は、カフェインの摂取を避けてノンカフェインのお茶やリラックス効果のあるハーブティーなどを選ぶのが良いでしょう。

鹿児島県産のねじめびわ茶

1杯飲むだけで高いデトックス効果が期待でき、さらに免疫力を向上させる働きも。鹿児島大学との研究により、細胞に関わる病気を予防する効果も実証。

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アーユルヴェーダのスーパーオイル「ギー」とは?


アーユルヴェーダにおいてよく耳にする「ギー」。バターと同類のものだと考えられがちですが、実はバターをさらに加熱して高純度にしたものなんです。食事をはじめマッサージや目のエステ(ネトラバスティ)などにも用いられる万能オイルであり、アーユルヴェーダにおいては欠かせないもの。

海外セレブやモデルがコーヒーに入れたり料理に使っていることが話題になり、今やポピュラーなオイルとなりました。

 ドーシャごとにオススメのアロマやリラックス方法をご紹介

こちらではドーシャの特徴と、それぞれに合った食事についてご紹介しました。

下記記事では食事面以外でドーシャごとにどのようにケアしていくのがオススメなのかをご紹介しています。ぜひご参考にしてみてください。

【ドーシャ別】香りでケアするマッサージオイル

アーユルヴェーダをベースにスパサロンを展開する「Ojas(オージャス)」から登場したマッサージオイル。それぞれの性質に基づいた精油を調合しています。

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