日本の伝統医学
漢方とは?
漢方の起源は中国。そこから日本の風土や体質に合わせて発展した、伝統医学のことを”漢方”と呼びます。人間誰しもが、毎日体調が万全という訳ではありません。病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調を感じたり、女性ならではの悩みを感じたり。日々をより健やかに暮らすために、”体のバランスを整えていくこと”が漢方の一つです。
5種の漢方茶で
体を優しく整える
漢方は「苦い・美味しくない」というイメージを持たれる方も多いですが、意外とそんなことはありません。こちらで紹介する、京都の薬膳・漢方茶カフェ「茶カフェ・わ」の漢方茶は、普段から親しみのあるハーブや茶葉をブレンドしているので、とっても飲みやすい仕上がりに。全てノンカフェインなので、お子様やご妊娠中の方など幅広くご愛飲いただけます。
●胃~調子茶
ほのかにレモンが香る、あっさりした風味の「胃~調子茶」。食欲不振・消化不良改善・風邪の症状改善・血行促進などの漢方薬に処方される陳皮や、消化促進効果の期待できるレモングラスをブレンド。飲み過ぎ・食べ過ぎで酷使した胃にやさしいお茶です。
【味】あっさり
【香り】ほのかなレモンの香り
【材料】月桃(げっとう)、くま笹、レモングラス、陳皮(ちんぴ)
●疲労回復茶
ゆっくりと一息入れたいティーブレイクにおすすめの「疲労回復茶」。疲労回復が期待できるびわの葉やまたたび、健胃・強壮が期待できるなつめなどがブレンドされています。味わいは日本茶に近く、食事中など普段から取り入れやすい味わい。疲れが溜まってしまう前にお飲みください。
【味】日本茶に近い
【香り】日本茶に近い
【材料】桑の葉、びわの葉、なつめ、またたび、くこの実
●美肌茶
酸味が強めの味と花の香りが楽しめる「美肌茶」。肌荒れ対策として多用される桃の葉や、髪や爪の健康に必要な成分であるケイ素をたっぷり含んだすぎなをブレンド。すぎなは、ドイツで”あらゆる病に効果がある”エネルギッシュな薬草としても知られています。肌や髪に元気がないと感じた時におすすめの一品。
【味】酸味が強め
【香り】花の香り
【材料】桃の葉、すぎな、なつめ、ハイビスカス
●気巡る茶
朝の目覚めの1杯におすすめなのが、「気巡る茶(きめぐるちゃ)」。「気巡る茶」の材料は、うこん、玫瑰花、すぎな、桑の葉、金柑の5種類です。うこんは、カレー粉の材料であるターメリックのこと。ショウガ科の植物で、香りと色で食欲をそそります。「気巡る茶」で体内に気を巡らせ、イキイキとした1日を過ごしませんか。
【味】さっぱり、ほのかな甘さ
【香り】うこんの風味
【材料】玫瑰花(まいかいか)、金柑(きんかん)、桑の葉、すぎな、うこん
●イライラ茶
仕事などのストレスで気がたかぶっているなと感じる日には、「イライラ茶」で心をほぐしてみてはいかがでしょうか。玫瑰花の甘い香りにはリラックス効果があり、さらになつめ・あまちゃづる・くちなしにも精神を安定させる効果があります。質の良い睡眠を得るため、就寝前に飲むのも良いでしょう。
【味】少しの甘味
【香り】ローズの様な香り
【材料】なつめ、くちなし、うこん、玫瑰花(まいかいか)、あまちゃづる
エシカルポイント
人々が豊かに暮らすために
持続可能な未来に向けて、人々が心豊かに、体健やかに暮らすことは大切なこと。そのために、私たち日本人の習慣に取り入れやすいのが「お茶」を飲むこと。全て自然素材の薬草をブレンドして作られた漢方茶は体に優しく、未来へ紡ぐ一品です。