無添加とは?定義・メリットデメリット・選び方のポイントを解説!

消費者の健康志向や安全意識の高まりから人気が高まっている無添加製品。知っているようで知らない無添加の基本概念、表示される条件から、具体的な選び方や注意点まで、多角的に解説していきます。

 

|無添加とは?基本概念と定義を解説

無添加とは

まずは無添加とは何か、基本概念から見ていきましょう。無添加とは特定の人口添加物が含まれていない製品を指します。人口添加物とは保存料、香料、着色料や防腐剤のこと。これらの添加物は人の健康に悪意教を及ぼす可能性があるため、無添加製品は体や肌への健康リスクを減少することができます。ただし、無添加をうたっていても全ての添加物が含まれていないわけではありません。何の成分が無添加なのか、しっかりと原材料の成分表記を確認することが大切です。

無添加と表示される条件

無添加製品として表示されるためには、特定の添加物が含まれていないことが条件です。食品業界では保存料や着色料を使っていない場合、それを無添加として表示します。同様に、化粧品の場合はパラベンや合成香料が不使用であることが条件となります。この表記により、消費者は安心して製品を選ぶことができます。また、2024年4月からガイドラインが策定され、「無添加」という表記だけでなく、何の添加物が不使用なのかの明記が義務付けられたり、「人工、合成、化学」など食品表示基準で規定されていない用語の使用は禁止されるようになりました。消費者としては、製品のパッケージやラベルをしっかりとチェックし、表示ルールに従っているかを確認することが大切です。

無添加製品を選ぶ理由

無添加製品は有害な化学成分が含まれておらず、体への負担が少ないため、健康を重視する人々にとっては最適な選択肢です。例えば食品添加物が多い食生活を続けていると、アレルギー反応や内臓への負担を増加させる可能性があり、無添加食品を選ぶことでこれらの健康へのリスクを軽減することができます。また、海外では人体への悪影響を理由に使用が禁止されているものでも日本では使用可能になっている添加物もあります。添加物を避けることで体内に有害な物質の蓄積を抑えることができます。日々の買い物の際に成分表示を注意してチェックすることが長期的な健康維持につながるでしょう。 

|無添加製品のカテゴリ

無添加製品はその透明性が求められる中でさまざまなカテゴリに分類にされます。
具体的には食品や化粧品、洗剤やベビー用品など多岐にわたります。カテゴリごとに特性や選ぶ際のポイントが異なるため、理解を深めていきましょう。

食品分野における無添加製品

無添加食品

無添加食品には特定のルールや基準があり、消費者が正確な情報を基に無添加食品を選ぶためには、信頼性と透明性のある表示が欠かせません。また 無添加食品は人工の保存料や色素、添加物を使用しないことで品質の向上を図っているため、食材本来の味わいや健康を重視する消費者に人気が高まっています。

無添加食品の見分け方

無添加食品を見分けるためには、パッケージのラベルを丁寧に確認することが重要です。ラベルには製品の成分や添加物の有無が明記されており、これを確認することで無添加かどうかの判別が可能です。無添加食品の場合、「添加物不使用」や「無添加」といった表示が明確に記載されていることが多いです。逆に、「保存料」や「着色料」という単語が含まれている場合は添加物が含まれています。成分表のチェックを徹底し、不要な添加物が含まれていないことを確認する習慣を身につけていきましょう。 また、農作物を選ぶ際は「有機JASマーク」などの認証マークを目印に購入するといいでしょう。これは農林水産省の厳格な基準をクリアし、化学物質に頼らず生産された食品のみに与えられるマークです。

無添加食品 表示のルール

日本における無添加食品の表示ルールには、食品添加物が一切使用されていない場合にだけ「無添加」と表示できるなどの基準があります。これまで「無添加」の表示においてルールが曖昧でメーカーによって委ねられていましたが、現在はガイドラインが厳格化されたことで企業においては曖昧な表現は避け、正確な情報を提供することが求められるようになりました。食品添加物の全てが具体的に表示されることで、消費者は製品の安全性や成分について正確に情報を把握することができ、誤解を招くことなく健康的な食生活を送る手助けとなります。

人気の無添加食品ブランド

無添加食品ブランドを知ることで、信頼性の高い製品を選びやすくなります。 例えば、オーガニック食材を扱う「自然派食品店」や、化学調味料を一切使わない「ナチュラルブランド」が人気です。自然派食品店では、生産過程で農薬や化学肥料を使わず、自然に近い状態で育てられた食材を取り扱っています。一方、ナチュラルブランドでは最小限の加工に留め、食品添加物を一切使用しないことを徹底しています。これにより、食品が持つ本来の風味や栄養素を最大限に活かし、健康に配慮した商品を提供しています。これらのブランドはしっかりとした品質管理を行っており、消費者が安心して購入できるよう努めています。

化粧品分野における無添加製品

近年、増えつつある無添加化粧品。具体的にどんなメリットがあるのか、その選び方についても詳しく見ていきましょう。

無添加化粧品

無添加化粧品の特徴と選び方

無添加化粧品とは特定の化学有害成分が含まれていない製品を指します。合成香料や合成界面活性剤、防腐剤などを使用していないため肌に対する刺激を最小限に抑えることができ、敏感肌やアレルギーをお持ちの方は特に安心して使用できます。アレルギーを持っていなくてもホルモンバランスや季節の変わり目に肌が荒れてしまう方も、低刺激な無添加化粧品を選ぶといいでしょう。また、無添加化粧品を選ぶ際は成分表をよく確認し、自分に合った製品を選ぶことが重要です。パッケージに「無添加」と表記されていても実際の成分がどうなのかを確認することが、肌トラブルを避けるためには欠かせません。特に天然由来の成分が多く含まれている製品を選ぶことで、さらに肌への負担を軽減することができます。

成分リストの注意点

成分リストを自分の目でしっかりとチェックすることで誤解や不意なアレルギー反応を避けることができます。また、自分の肌に刺激となりやすい成分を知っておくことも重要です。人によっては使用されている添加物の合う・合わないがあるため、スキンケアやコスメ購入の前に成分を確認するといいでしょう。
●石油系合成界面活性剤・・・ラウリル硫酸〜、ラウレス
防腐剤・・・パラペン、フェノキシエタノール
香料・・・アニスアルデヒド、アネトールなど

注目の無添加化粧品ブランド

無添加化粧品ブランドには、高品質で肌に優しい製品を提供する企業が多く存在します。 日本でも代表的なFANCL(ファンケル)は防腐剤、香料、合成色素、石油系界面活性剤を使用せず、コスメ・サプリメントを販売しています。 またETOVSやORBIS、KIEHL’sなども天然由来成分を多く使用し、敏感肌の方も安心して使用しやすい製品を展開しています。無添加化粧品ブランドを選ぶことで肌への負担を減らし、肌の健康を維持しつつも確実な美肌効果を期待できるでしょう。

 

|無添加食品の健康と安全性への影響

無添加食品と健康

無添加食品が私たちの健康と安全性にどのような影響を与えるかについて、多くの関心が寄せられています。こちらでは、その関係性について詳しく掘り下げていきます。

食品添加物のメリット・デメリット

食品添加物にはメリットとデメリットの両方があります。

●食品添加物のメリット
・着色料・香料を使用することで、食品の色や形、風味がよくなる
・保存料を使用することで、保存期間が長くなる
・食中毒の予防ができる
・ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸類の添加で、栄養を強化できる

●食品添加物のデメリット
・長期間にわたり摂取すると、人体に悪影響を及ぼす可能性がある
※中には発がん性があるとされるものもある
・アレルギー反応を起こす可能性がある
・糖分・脂質・塩分過多や味覚障害を引き起こす恐れがある

このように、食品添加物のメリットとデメリットを理解することは非常に重要です。添加物の中でも食品の腐敗を防ぎ食中毒のリスクを抑えるものや、栄養補給に良いものがある一方、発がん性があるとされる添加物も存在し、それらの安全性については議論が続いています。
私たち消費者は、添加物の種類を理解すること、そして添加物が入っている食品を選ぶ場合はラベルを注意深くチェックし、自身の健康状態やアレルギーの有無に応じて適切に選ぶことが求められます。また、加工工程が少ない自然食品や無添加食品を選ぶことで、添加物摂取量を減らす努力も賢明です。適切な選択をすることで、自分の手で健康と安全を守りましょう。

添加物の健康リスク

食品添加物は、過剰摂取や特定の成分の摂取により、健康に影響を及ぼす場合があります。例えば、私たちが日常生活で食べる食肉加工品(ハム、ソーセージ)には亜硝酸塩が発色剤として使われています。亜硝酸塩は強い毒性があり、摂取し続けると下痢や嘔吐、癌の原因となると指摘されています。
その他、人工甘味料に使用されているアスパルテームは、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)によると、発がん性があり、特に肝臓がんを引き起こす可能性について懸念を示しています。

食品添加物の健康リスクを理解し、できるだけ無添加の食品または加工されていない食品を選ぶことが重要です。食品を選ぶ際は、食品のパッケージや表示ルールを確認し、安全で健康的な食生活を実現してくださいね。

無添加=安全とは限らない理由

無添加製品だからといって必ずしも安全とは限りません。不適切な保存方法で腐敗が進むリスクや、天然のものでも人によってはアレルギー等、健康被害が出てしまうものがあります。
「無添加=安全」と思いこまず、無添加製品でも、適切な使用方法や保存方法を守り、自分の体質やアレルギーの有無を確認しながら選ぶことが、健康と安全を守る上で欠かせません。無添加のメリットを享受するためには、成分表示をきちんとチェックしたり、信頼性のあるブランドや販売店の製品を選んだりすることが大切です。また、加工工程や保存方法にも目を配り、新鮮な状態で消費することが推奨されます。自分に最適な製品を見極めるためにしっかりと知識を身につけましょう。

|無添加生活を始めよう!

無添加生活の始め方

現代社会では、健康志向や環境意識の高まりから無添加生活を始める人が増えると同時に、無添加製品をうたう商品も増加しています。たくさんの無添加製品がある中で、こちらでは、具体的な無添加製品の取り入れ方を解説します。

①加工工程の少ない食品を選ぶ

加工食品には添加物や保存料が含まれていることが多く、これが長期的な健康リスクを引き起こす可能性があります。そのため、できる限り自然に近い形の食品を摂取することで、余分な化学物質を避けることができます。
例えば、市販のパンには防腐剤や着色料などが含まれていることがよくありますが、自宅で手作りするパンやシンプルな材料で作られたパンを選ぶことで、添加物の摂取量を減らすことが可能です。同様に、新鮮な野菜や果物、未加工の肉や魚を選ぶことは、健康的な選択であり、体に不要な化学物質の摂取を防ぐことができます。
加工食品は手軽で便利な商品ですが、依存する生活習慣を少しずつ見直し、毎日の食事に取り入れる食品の種類や調理法を工夫してみてください。調理の手間はかかりますが、その分、自分自身の健康を維持できるでしょう。

②お試しサイズのものから取り入れてみる

無添加製品を初めて使う方は、お試しサイズから始めることをお勧めします。特に無添加化粧品は、製造工程で残った添加物の表示義務がなく、製品に安定剤や酸化防止剤などが残っている可能性があったり、植物由来成分だけで製造されていても、その植物成分にアレルギー反応が出てしまう場合があります。そのため、まずは肌に合うかどうかを確認するために、トライアルキットやサンプルサイズを購入して使ってみましょう。
初めて無添加製品を試す際は、できるだけ成分リストをチェックし、アレルギーとなる成分や肌に刺激のある成分が含まれていないか確認しましょう。またインターネットで購入する場合はレビューも参考にすると良いでしょう。

③無添加製品を扱うスーパーや通販サイトを利用する

無添加製品を探す際、専門的に扱っているスーパーや通販サイトを利用することはとても効果的です。これらの店舗やサイトは無添加製品に特化しているため、信頼性が高く、さまざまな選択肢を提供してくれるので、購入する際の安心感が大きいです。

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 また、無添加スイーツというと、少し味気ない印象を抱く方が多いと思います。無添加志向の高まりもあり、最近では見た目も味も一般的なスイーツと変わらないものがたくさんあります。ご自身用としてはもちろん、大切な方への贈り物としても人気を集めています。

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|まとめ

無添加の基本概念とそのメリット・デメリットについて理解することはできましたか?
継続的に無添加製品についての知識を深め、体に良い影響を与える製品を選ぶ目を養い、適切な選択ができるようにすることが大切です。
また、無添加生活を続けることで、健康への良い影響も実感できるでしょう。自分や大切な人の健康を守るために無添加生活を今後も取り入れていってくださいね。